結石の2大スター

泌尿器の結石に関して、人では腎結石がその代表的なものになりますが、犬、猫では腎結石は1~2%でほとんどが膀胱結石になります。
膀胱結石の代表的な結石は1980年代まで、ストラバイト(リン酸アンモニウムマグネシウム結晶)でおよそ8割を占めていました。

しかし近年では蓚酸カルシウム結石が増え初め、犬ではストラバイト結石と蓚酸カルシウム結石の割合が半々になり、猫にいたっては蓚酸カルシウムのほうがやや多いという報告もあります。

いずれにしろこの2つの種類の結石で80~90%を占めています。
ストラバイトの結晶は尿がアルカリに傾くとでき易く、蓚酸カルシウムは酸性の尿ででき易いと言われてます。

また若いときはストラバイトが多く、中年以降で蓚酸カルシウムが多くなるとも言われてますが、実際には若令でも蓚酸カルシウムであったり、高齢でもストラバイトであったりすることはありますので、確定は結石自体の分析によります。

またストラバイトは膀胱内の感染を伴うタイプと無菌性のタイプの二つがあります。
感染を伴うタイプは犬で多く見られ、この細菌によって尿素から結石の成分の一つであるアンモニウムが作られると考えられます。
ですから犬のストラバイト結石の場合、長期にわたる抗生物質療法が必要になるのと感染症を起こした基礎疾患があるかの検査が必要になります。

猫では無菌性のタイプが多く見られますが結石にいたるメカニズムはまだ不明の点が残されています。
ストラバイト結石は食事療法で溶解します、ただし感染性のものでは必ず抗生物質の投与が必要です。
結石が溶けるときそのセメントの役目をしているものから細菌が膀胱内に排出され再び結石を作るからです。
一方の蓚酸カルシウムは尿中のカルシウムと蓚酸塩の濃度が濃くなったとき(過飽和状態)に結石をつくります。

現在できてしまった蓚酸カルシウム結石を溶解する方法はありません。
ただ再発をできるだけ抑える食事はいくつか市販されてます。
犬、猫を問わず全ての種類、年齢でこの結石は発生しますが、犬ではミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー.・テリア、トイ・プードルの雄に起こりやすいといわれ、猫ではペルシャ、ヒマラヤンの雌雄に起こりやすいといわれてます。